
1.Live Wire
2.Come On And Dance
3.Public Enemy #1
4.Merry-Go-Round
5.Take Me To The Top
6.Piece Of Your Action
7.Starry Eyes
8.Too Fast For Love
9.On With The Show
ラットともに'80年代のLAメタルムーブメントを牽引したのがモトリー・クルーでした。その音楽性はもちろん衝撃的でしたが、それ以上に彼らのファッションが多大なる影響を与え、ここ日本でもニッキー・シックスに影響され、夏でも革パン、リストバンド、髪立て&ケバメイクで国産ヘビメタ野郎をお茶の水、新宿、中野辺りに多数出没させた罪作りな奴らです(笑)丘サーファーと同じで、形から入るなんちゃってフォロワーを生むことは大切なことなんで、いい意味でモトリー・クルーの登場はHR/HMの活性化をさらに後押ししたことは間違いありません。
さて、そんなHR/HM界のファッションリーダーでもあった彼らのデビューアルバム「TOO FAST FOR LOVE」が日本に届けられたのが、やはり1982年のことでした。まず当時ラジオでヘヴィオンエアーされた緊張感溢れるファストナンバー“Live Wire”でハートを鷲づかみにしてくれました。えええええ!アメリカにもこんなかっこいい曲をやるやつがいるんだ!そんな感じです。キャッチーな産業ロックにどっぷり浸かっていた耳には、リフといい速さといい、ドコドコ来るドラムのスネア音といい、ヴィンスの掛け声「shaaaa!」といい、そのすべてが格好良すぎでした。エンディングの間抜けな掛け合いもご愛嬌で、この一曲だけで彼らの人気を決定づけたといっても過言ではありません。個人的にはモトリーで一曲を選ぶとしたらこの曲ですね。大ヒットアルバム「Dr.FEELGOOD」の“Kickstart My Heart”もモトリーらしいファストナンバーで人気が高いですが、やはり、メタリックな輝きを放つこのデビュー曲はIPODで5つ星の名曲です。
その他にもリフがやはりかっちょいい&セクシー&グラムロックな“Piece Of Your Action”、ヴィンスの声がかわゆいバラード“Merry-Go-Round” “On With The Show” とバラエティに富んだこれがLAメタルなんですーな魅力的な曲が詰まってるということで、RATTの「OUT OF THE CELLAR」と並んでLAメタルの入門用に最適なアルバムです。
おすすめ度 ☆☆☆☆
ピックアップ “Live Wire” “Piece Of Your Action”
“Too Fast For Love” “On With The Show”
◎MOTLEY CRUE 1982 (LAメタル・・・死語ですな)
Nikki Sixx / BassG
Vince Neil / Vo
Mick Mars / G
Tommy Lee / Ds
◎このアルバムもおすすめ!

「SHOUT AT THE DEVIL」 1983年度作品
日本でのリリースはこんな素敵なジャケットではありませんが、当時の香りを今に伝える写真入りということで(笑)。さらにLAメタル路線を押し進めた次作は、デビューアルバムと同じくおすすめ。今思うとJUGAR(千葉/神奈川ではお馴染み)は音楽性はメタルじゃないのに格好だけはヴィンス・ニールでしたね。
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◎21世紀に伝えたいLAメタルの名盤
海外では“Hair Metal”と称されるほど、とかく色モノ扱いを受けてしまうLAメタルですが、中には格好だけじゃない、バラードだけじゃないバンドが少なからず存在していたのも事実です。彼らのようなバンドがいたからこそ、 '80年代のHR/HMムーブメントは熱かったんです。
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RATT
「OUT OF THE CELLAR」 1984年度作品

モトリー・クルーとLAメタルの双璧を成したラットのフルレンスデビューアルバム。ツインリードが格好良すぎる“Round & Round”のシングルヒットに後押しされ、全米最高10位を記録する大ヒットに。スリリングなファストナンバー“Mornig After”を始め、モトリーよりHM色は強い。
QUIET RIOT
「METAL HEALTH」 1983年度作品

'70年代後半にランディ・ローズが在籍していたことで知られるクワイエットライオットがランディ亡きあと復活。スレイドのカバー“Com'on Feel the Noise”がMTVのヘヴィオンエアーに乗り、アルバムはなんと全米最高1位を記録。この後は口が災いして人気は落ちていくばっかりでしたが、アメリカのHMムーブメントの火付け役を担ったことは間違いないでしょう。
DOKKEN
「TOOTH AND NAIL」 1984年度作品

当時リマール(カジャグーグー)のような頭をしていたジョージ・リンチ(g)の“Into the Fire”PVが印象的だったドッケンでした。 ジョージはラットのウォーレン・デ・マルティーニと共に新時代のギターヒーローに。ドン・ドッケンとの確執ばかりが取り上げられていますが、哀愁のあるメロディが好きな日本人には根強い人気がありますね。

1.Burn
2.Might Just Take Your Life
3.Lay Down, Stay Down
4.Mistreated
5.Smoke On The Water
6.You Fool No One- The Mule
7.Space Truckin'
ディープパープルはとっくに解散して個々のメンバーはそれぞれ活躍していたものの、'82年に突然第3期のライブアルバムがリリースされました。74年にリリースされた「Burn」アルバムのロンドンでのライブの模様を収めたもので、二人のHR/HMを代表するボーカリストの競演が楽しめます。後期ディープパープルの特徴を知るには最適なアルバムで、スタジオ盤よりライブ盤の方が素晴らしいのがディープパープルの面白いところですが、このライブアルバムもご多分に漏れずいい出来です。
リッチー・ブラックモア(g)のファンにはもちろんおすすめなのですが、やはり第3期ディープパープルの魅力であるデヴィッド・カヴァーデールとグレン・ヒューズの二人のボーカルは突出してますね。二人のライブでのボーカルパートを聴き比べて、デヴィッドの良さ、グレンの良さを堪能できます。個人的にこのライブアルバムで良かったのは、「Burn」アルバムからの曲ではなく、第2期の名曲“Smoke on the water”。原曲の良さを損なわず、二人のボーカル特性を取り込みさらにかっこよくアレンジされていて、後半はほとんど別の曲かと思うほど、グレン・ヒューズのソウルフルなボーカルの独断場です。この間、デビッドは手持ち無沙汰だろうなと、想像しつつグレンの声につい聞き入ってしまうんです。本当にこの当時のディープパープルのフロントマン3人は夢の競演です。ディープパープルを知るならあくまでも基本は“LIVE IN JAPAN”だとは思いますが、特にグレン好きの方には、“LIVE IN LONDON”は是非おすすめです。
おすすめ度 ☆☆☆☆
ピックアップ “Burn” “Mistreated” “Smoke On The Water”
◎DEEP PURPLE 1982 (当時メンバーは何やってたかというと)
Ritchie Blackmore / G → レインボーでアメリカ進出だ!
David Coverdale / Vo → ホワイトスネイクは空中分解寸前
Glenn Hughes / BassG, Vo → ヒューズ・スロールで久々現場復帰
Jon Lord / Key → ホワイトスネイクは置いといてソロアルバム
Ian Paice / Ds → ホワイトスネイクを見限ってGARY MOOREに合流
◎このアルバムもおすすめ

「BURN」 1974年度作品
今、考えるとリッチー・ブラックモア、デヴィッド・カヴァーデール、グレン・ヒューズが同じバンドにいたなんて奇蹟の組み合わせですね。リッチーがこの二人のどちらかでももう一度手を組む日がこないか密かに願っています。HR/HMファンにとってはおそらくディープパープルで一番人気のある曲、“Burn”はここに収録。

1.Staying Power
2.Dancer
3.Back Chat
4.Body Language
5.Action This Day
6.Put Out The Fire
7.Life Is Real (Song For Lennon)
8.Calling All Girls
9.Los Palabras De Amor
10.Cool Cat
11.Under Pressure - (bonus track)
HR/HMリスナーにとっては続々と素晴らしいアルバムがリリースされて幸せな時代でした。ところが、この年、最も期待外れだったのがクイーンの「HOT SPACE」でした。大英帝国の国民的バンドとしての地位を確立し、日本でライブを行えばアリーナ級の人気を誇っていたクイーン。1980年にリリースしたアルバムが「GAME」は全英/全米ともに1位の偉業を達成し、映画のサントラ「FLASH GORDON」にも挑戦し、(映画自体は莫大な製作費を投入したにもかかわらずくそつまらないB級以下の作品でしたが)、好評をもって迎えられました。'81年にはこれまでのクイーンの歩んできた栄光の足跡を残したベストアルバム「Greatest Hits」がリリースされ大ヒット。新曲として同時に収録されていたデヴィッド・ボウイとの共作“Under Pressure”もヒットしました。新作はどんなアルバムになるんだろう、ますます期待が高まるばかりでした。
さて、リアルタイムでクイーンのアルバムを初めて手にすることになったのがこの「HOT SPACE」だったのですが、正直自分の耳を疑いました。1stシングルの“Staying Power”からして自分のイメージしているオペラチックなフレディの声を生かした華麗でかっこいいロックではありません。ディスコティックなサウンドに、ホーンセクションが絡んでくる曲。ブライアン・メイがギターを弾いてるんですか?と質問したくなるのほど軽いR&Bなギターサウンド。“Back Chat”はブライアンのギターは聞けるけどこの軽さは何?という曲、“Body Language”になるともうギターはなく、クイーンはもはやロックバンドじゃない!とここで私はプレイヤーを止めました。「Game 」収録の“Another One Bites The Dust”がヒットしたことを受けて、この音楽性をさらに発展させることは、今となっては自然な発想だったと思います。これまでにも実験的な音楽に挑戦してきたと思いますが、それはロックとして許せる範囲の中での話であって、このアルバムで行っていることにはもはやその線を踏み越えてしまった感があります。クイーンの新しいことに挑戦し続ける姿勢には敬意を表しますが、ディスコサウンドやR&Bを聞きたいなら、マイケル・ジャクソンやEW&Fを聴いていた方が遥かにいいわけです。特にこの年にマイケル・ジャクソンがリリースした大ヒットアルバム「THRILLAR」収録の“Beat it”の方が悲しいかな「HOT SPACE」収録曲よりよっぽどロックしていてかっこよかったのも皮肉なもんでした。
実験的なディスコサウンドに挑戦したA面に対して、B面に当たる6−11は、ジョン・レノンに捧げた曲“Life Is Real”など従来のクイーンサウンドを聴くことができますが、一番クイーンらしい面影を残している曲が前年にシングルとしてリリースされ、ボーナストラックとして収録されている“Under Pressure”というのが、このアルバムのすべてを物語っています。やはりクイーンには哀愁のあるメロディでフレディが朗々と歌い上げる曲で勝負してほしかったです。
英国では最高4位を記録したものの、全米では最高が22位とセールス的にも「HOT SPACE」からクイーンの人気に翳りが出始めます。70年代から活動を続けたバンドが82年に勝負作を出して新たなファンを獲得したのに比して、クイーンは80年代に入って新たなファン獲得ができなかったのはこのアルバムからすべて始まっていると思います。70年代からクイーンを支持し続け、その成功を自分のことのように喜んでいた日本のファンにとってはなんとも歯がゆいアルバムだったのではないでしょうか。
おすすめ度 ☆
“Back Chat” “Under Pressure”
◎QUEEN 1982 (ディスコクイーン・・・・)
Freddie Mercury / Vo
Brian May / G
John Deacon / BassG
Roger Taylor / Ds
◎このアルバムがおすすめ

「Night At The Opera」 1975年度作品
彼らの英国の人気を決定づけた壮大なロックオペラの名曲“Bohemian Rhapsody”を収録した全ロックファン必携のバイブル的なアルバム。ジョン・ディーコン作の“You're MY Best Friend”もポップな佳曲。

1.Don't Tell Me You Love Me
2.Sing Me Away
3.At Night She Sleeps
4.Call My Name
5.Eddie's Comin' Out Tonight
6.Can't Find Me A Thrill
7.Young Girl In Love
8.Play Rough
9.Penny
10.Night Ranger
'82年のオジー・オズボーンの来日公演時の「ミュージックライフ」誌のインタビューでブラッド・ギルス(g)は確かこう答えてましたね。「今、レンジャーっていうバンドのアルバムを制作中なんだ」ってね。来日公演後にブラッドは自らのバンド始動のため、わずかに「
Speak of the Devil」アルバムだけを残し、オジーのバンドを脱退。そして届けられたのがこのナイト・レンジャーのデビューアルバムでした。
オープニグ曲“Don't Tell Me You Love Me”は、これが80年代のアメリカンハードロックだ!といわんばかりな名曲。NWOBHMでヨーロッパ勢に押されがちだったアメリカのHR/HM勢からの最初の雄叫びがこれだったと今も思っています。オジーのバンドでの名声を捨ててまで、自分のバンドにかけたのはこのためだったのか、と二人のリードギタリストのソロパートでのかっこ良すぎるバトルには熱くなり感動しました。この曲一発でブラッド・ギルスと共にジェフ・ワトソン(g)がギターヒーローの仲間入りしましたね。特にこの時代でヒットのバロメーターとしてラジオのオンエアーと共に、重要度を増していたのがMTV。朝焼け(夕闇?)の荒野を走る線路をバックに演奏する“Don't Tell Me You Love Me”のプロモーションビデオも格好良すぎました。この曲とプロモーションビデオでナイトレンジャーの成功は約束をされたようなもんです。
ナイトレンジャーは、ブラッドがオジー・オズボーンに入る前に西海岸ベイエリアで活動していたルビコン時代の仲間、ジャック・ブレイズ(vo,b)とケリー・ケーギー(ds、vo)を中心に結成されたとあって、アルバムを支配するはカラッとした時にノー天気な西海岸サウンド。F1よりもスピード一直線ドラッグレースやカートが好まれるアメリカな感じですかね。爽快で軽快な“Sing Me Away”や“Young Girl In Love”などは正にそんな曲。ベイエリアサウンドを巧く吸収してキャッチーでありながら、HR/HMのエッジも持ち合わせたこのアルバムは、産業ロック全盛時代のあって、絶妙なタイミングに出されたものではないでしょうか。
(余談その一)
ナイトレンジャーの人気を決定づけた“Don't Tell Me You Love Me”ですが、あまりのかっこよさについパクってしまったのでしょうか、当時そこそこ人気のあったアイドル、しぶがき隊の「ぞっこんラブ」にこの曲イントロ部分が拝借されておりました。
(余談その二)
ブラッド・ギルスはサミー・ヘイガーに、ジェフ・ワトソンは映画「マッドマックス、サンダードーム」に出演していたヘリパイロットのあの方に似ていると思うのは私だけ?
おすすめ度 ☆☆☆☆
ピックアップ
“Don't Tell Me You Love Me” “Sing Me Away”
“Eddie's Comin' Out Tonight” “Can't Find Me A Thrill”
◎NIGHT RANGER 1982 (名声を捨て自分のバンドにかけた男気)
Jack Blades / Vo, BassG
Brad Gillis / G
Jeff Watson / G
Kelly Keagy / Ds ,Vo
Alan Fitzgerald / Key
◎このアルバムもおすすめ

「Midnight Madness」 1983年度作品
前作の成功を受けて翌年にリリースされた2nd。彼らの最高傑作の呼び声高いロックアンセム“Rock in America”を収録。このアルバムからシングルカットされたバラードナンバー“Sister Chiristian”が大ヒット。ナイトレンジャーは以後、ポップ色を強めていくのでした。

1.Symptom Of The Universe
2.Snowblind
3.Black Sabbath
4.Fairies Wear Boots
5.War Pigs
6. The Wizard
7.N.I.B.
8.Sweet Leaf
9.Never Say Die
10.Sabbath Bloody Sabbath
11.Iron Man / Children Of The Grave 12.Paranoid
Live at the Ritz, New York on September 26 & 27, 1982
ランディ・ローズ(g)飛行機事故により死亡!!この年、HR/HM界を揺るがせた最大のニュースが、オジー・オズボーンのギタリスト、ランディの訃報でした。ブラックサバスを脱退後、アメリカに渡り自らのバンドを結成したオジーのアメリカでの成功を支えたのが、紛れもなくランディでした。水玉模様のフライングVから弾き出される“Mr.Crowly” “Diary of a Madman”に代表されるおどろおどろしくもクラシカルな美旋律、“Crazy Train” “Over the Mountain”といったかっこよすぎるリフの数々に、次世代のギター・ヒーローとして注目を集めていた矢先の事故でした。
前年リリースしたアルバム「Diary of a Madman」の全米ツアーの最中に起こったこの事故により、ランディを失ったオジーは悲しみにくれる間もなく急遽、元ギランのギタリスト、バーニー・トーメをピンチヒッターに据えツアーを続行。ほどなくして新たにギタリストのオーディションが行われ、元ルビコンのブラッド・ギルスが加入しました。
ランディを失ってしまったことによりアルバム制作は頓挫、代わりに2枚組のライブアルバムを企画するも、ランディ時のライブテイクは2枚組の長さがなく使えない。そのために改めて現メンバーでライブレコーディングして制作されたのがこのアルバムでした。さて、この「Speak of the Devil」はオジーのバンド名義でありながら、全曲ブラックサバス時代の曲で占めらている不思議なアルバムです。今でいうと自分でトリビュートしちゃたとでもいいましょうか(笑)これは当時のメンバーにはキーボード奏者がいなかったため、キーボードが必要な自分のバンドの曲が演奏できなかったから、というのが理由なのですね。
さすがに4000円も出させてそれはないだろ〜、と当時は思いましたよ。申し訳ない程度にポスターとランディ時のライブEP、A面“Mr.Crowly”B面“I Don't Know”がついてましたけどね。“Paranoid”以外オジー時代のブラックサバスに触れたことがなかった自分にとっては、これがいい入門書になったのも事実でした。なんと言ってもオジー、サバス在籍時のベスト選曲なのです。1stの “Black Sabbath” から最後のサバス在籍時の“Never Say Die”まで名曲の数々が、'80年代HR/HM界最強のリズムユニット、ルディ・サーゾ(b)=トミー・アルドリッジ(ds)の演奏で聴くことができます(当時はそんなことは全く思ってませんが)。この後、
ナイトレンジャーを結成して成功を収めるブラッド・ギルス(g)もよく、短期間で曲を覚えましたね、と褒めてあげたいほど、サバスの曲を彼独特のアーミングを織り交ぜながら弾きまくっております。オジー時代にサバスの曲に初めて触れた自分には、名リフメイカーの、トニー・アイオミ(g)の凄さを知ることになったアルバムでした。とくにどこまでも重い“Iron Man” から今聴いてもリフがかっこよすぎる“Children Of The Grave”の流れは、HR/HM界最強のライブナンバーの一つでしょう。
今日となってはブラックサバスの「Reunion」を始め、オリジナルメンバーによるライブアルバムがいくつもリリースされているので、このアルバムの存在価値が薄れてしまいましたが、当時は同年にリリースされたブラックサバスのライブアルバム「Live Evil」とよく比較されていました。そこで言われたのが、やはりオジー時代のサバスの曲はやはりオジーじゃないとね、ということで、こちらの方が評価が高かったと記憶しております。
おすすめ度 ☆☆☆☆
ピックアップ “Symptom Of The Universe” “Black Sabbath”
“Sabbath Bloody Sabbathr” “Children Of The Grave”
◎OZZY OZBOURNE 1982 (ナイトレ、クワライ結成前夜)
Ozzy Osbourne / Vo
Randy Rhoads(R.I.P)→Bernie Tohome→Brad Gillis / G
Rudy Sarzo / BassG
Tommy Aldridge / Ds
◎このアルバムもおすすめ

「TRIBUTE」 1987年度作品
本来ランディ在籍時のライブテイクで制作される予定だったものは、それから5年経ってやっとリリースされました。ランディのライブパフォーマンスが聴ける貴重なアルバムと言えるでしょう。でもその頃はすでにJake E.Leeが2代目ギタリストとしての地位を築いていたので、ジェイクがちょい可哀想でした。

1.Your Love Is In Vain
2.Back On My Feet
3.Wait
4.Burning Heart
5.Ready For You
6.Too Late
7.Nothing To Lose
8.Lost In A City
9.Out In The Streets
エイドリアン・ヴァンデンバーグ(g)にとって自らのバンドを解散をさせてまでホワイトスネイクに参加する価値があったのだろうか?不遇をかこったホワイトスネイク時代を思うに、そう考えてしまうのは、このデビューアルバム「VANDENBERG」があまりにも素晴らしすぎるから。
1982年当時、イギリスから始まった
アイアンメイデンを代表とするNWOBHMは、ヨーロッパ全土に波及、ドイツのアクセプト、スウェーデンのヨーロッパ、デンマークのプリティメイズ、フランスのトラスト、スペインのバロンロッホと、ヨーロッパ各国で新しいHR/HMバンドが誕生していました。その中でオランダから全世界デビューを果たしたのがエイドリアン・ヴァンデンバーグ(g)率いるヴァンデンバーグでした。ヒョウ柄のジャケットに蝶ネクタイというエイドリアンのイケてない格好に面食らいつつも、デビューアルバムの完成度は素晴らしい!の一言。同時期にアルバムをリリースした同じブルーズロックをベースにしたホワイトスネイクの「
Sainrs An' Sinners」より数倍感動できました。
アルバムの1曲目に“Your Love Is In Vain”をもってくるところからして有象無象のHR/HMと違います。HR/HMの勝利の方程式を覆す激しくも速くもないオープニングですが、エイドリアンのルーツを感じさせるブルーズロックでかなりいいんです。本当にこれがデビューアルバムですか?と疑いたくなるほど、余裕と風格に満ち満ちております。このアルバムで一躍ギターヒーローの仲間入りを果たしたエイドリアンのテクニックはもちろんですが、ボーカリストのバート・ヘイリングの声がいいんです。ホワイトスネイクのデヴィッド・カバーデールの域には達してはいませんが、ブルーズロックを歌いこなせる歌の巧さと声の良さを持っていますね。B面に当たる5〜8は、エイドリアンのギターテクを堪能できるクラシカルなHR/HMナンバーのオンパレードで、前半徐々に盛り上がっていって後半に一挙に爆発するようなアルバム構成になっています。特に“Lost In A City”のギターソロはいっちゃってます、凄すぎです。こんなギターソロやってたら、腱鞘炎になっても仕方がないでしょう(笑)。
全世界デビューを果たしたヴァンデンバーグですが、アルバムからの1stシングル“Burning Heart”がビルボートトップ40に入りし、アルバムもこれに合わせトップ40を獲得しました。これからも分かるように、アメリカで受け入れられるキャッチーなメロディセンスを持ち、そこはかとなく叙情的な雰囲気が漂う曲には、ここ日本でも人気を集めました。つまらない曲は1曲たりとなく、捨て曲なしのHR/HMアルバムの最高傑作の一つです。
ちなみにヴァンデンバーグはアメリカ、ヨーロッッパ、そして日本で成功を収めながらも'85年に3rdアルバム「ALIBI」を発表後に解散。エイドリアンはデヴィッドカヴァーデールと行動を共にし、アメリカで800万枚を売った「WHITESNAKE」ツアーに参加し、そのスーパーグループの一員として、その後のホワイトスネイクを支えました。ところが、次作「Slip of the Tongue」アルバムのために曲を書いておきながら、いざレコーディングという時にエイドリアンは腱鞘炎のトラブルに見舞われてしまいます。ピンチヒッターとしてスティーブ・ヴァイが代役を務めることになるのですが、エイドリアンのクラシカルな叙情性をもった曲にヴァイが変態ギターリフを乗せてしまったことで、「合ってない!」と賛否両論を巻き起こしたことは有名な話ですね。
さて2004年に突如、「The DEFINITIVE」という2枚組のアルバムがリリースされました。内容はDISK1はヴァンデンバーグの1stから3rdアルバムのべスト盤。そしてDISK2はデモ&ライブ曲集。特に1st収録の曲“Back On My Feet” “Nothing To Lose” “Ready For You” “Out In The Streetst”のデモ版が聴くことができます。演奏は荒削りなものの曲自体がかっこいいのとエイドリアンのギターはデモだろうがやはり素晴らしいので1stが気に入った人はぜひおすすめです。“Burning Heart 2004”バージョンも入っています。ということはヴァンデンバーグは復活したんでしょうか?誰か知ってたら教えてくださいませ。
おすすめ度 ☆☆☆☆☆
ピックアップ “Your Love Is In Vain” “Back On My Feet”
“Wait” “Burning Heart” “Nothing To Lose”
“Lost In A City”(←エンディングのギターソロ凄すぎです)
◎VANDENBERG 1982 (私だけ?チューバッカに見えるのは)
Adrian Vandenberg / G
Bert Heerink / Vo
Dick Kemper / BassG
Jos Zoomer / Ds
◎このアルバムもおすすめ!
「Heading For A Storm」 1983年度作品

翌年オジーオズボーン、KISSのサポートアクトとして全米ツアー行い、よりキャッチーさが増した2ndを発表。陽気に明るいアメリカンテイストの“Friday Night”。名曲の呼び声高い“Waiting for the Night”は叙情性に満ちたクラシカルなハードロックと、こちらも1stに劣らずクオリティが高いですよ。

1.Blackout
2.Can't Live Without You
3.No One Like You
4.You Give Me All I Need
5.Now!
6.Dynamite
7.Arizona
8.China White
9.When The Smoke Is Going Down
1979〜80年にイギリスを中心に台頭してきたNWOBHM(New Wave of British Heavy Metal)が経過して約2年。1982年は巨大な全米マーケットを制覇するべく勝負作が続々とリリースされた年でした。この年、本拠地イギリスのHR/HMバンドを差し置いて、いち早くアメリカ進出に成功を果たしてしまったのが、ドイツ出身のスコーピオンズでした。この年リリースされた「BLACKOUT」は、哀愁を帯びたバラードチューン“No One Like You”が全米のラジオでヘヴィローテーションに乗り、アルバムは一挙にビルボードチャート最高10位まで上昇。スコーピオンズはAC/DCが、前年に「For Those About To Rock(悪魔の招待状)」で全米1位を獲得して以来のHR/HM系のアーティストでTOP10入りを果たすことに成功しました。
日本では当時、どちらかいうと
マイケル・シェンカーのお兄ちゃんのいるバンドで、マイケルがUFOに加入する前に16才で最初にプロのキャリアを始めたところ、みたいな紹介のされ方でしたね。なんといっても日本でのマイケルは“神”ですからその人気は圧倒的だったんです。70年代にはジャケットが危なすぎて買いづらい(笑)「Virgin Killer」アルバムで、日本でもある程度の人気を得ていたものの、リードギタリストがウリ・ジョン・ロートからマティアス・ヤプスに交代してから、正直パッとしないイメージだったことは否めません。
ところが「BLACKOUT」アルバムは、全米TOP10もうなずけるほど、これぞHR/HM!!というかっこいい楽曲に埋め尽くされた素晴らしい作品に仕上がっています。ルドルフのカッティングによるリフが印象的なオープニングナンバー“Blackout”は、全HR/HMリスナー必聴の曲。「ナナナナナナウ!」「ダイナマイ〜!」と歌メロは覚えやすくていいけど、もうちょい歌詞はなんとかならんかったのかい!と突っ込みを入れたくなる“Now!” “Dynamite” もスコーピオンズを代表するかっこいいファストナンバー。そして全米のラジオを哀愁メロディでジャックした“No One Like You”、リズム展開がレッドツェッペリンの“Kashimir”を彷彿させる“China White”とアルバム全体がバラエティに富んだハイクオリティな楽曲がちりばめられています。
スコーピオンズはこの成功を受けて、次作ではさらなる成功を収めますが、サウンドに多少やぼったさが残る点、歌詞がシンプルすぎという点を抜きにしても、個人的にはこのアルバムがスコーピオンズの最高傑作だと思っとります。とにかくかっこいい曲が多いアルバムです。
おすすめ度 ☆☆☆☆☆
ピックアップ “Blackout” “ No One Like You” “Now!”
“Dynamite” “China White”
◎SCORPIONS 1982 (マティアスもふさふさでした)
Klaus Meine / Vo
Rudolf Schenker / G
Matthias Jabs / G
Francis Buchholz /BassG
Herman Rarebell / Ds
◎このアルバムもおすすめ!

[Love at First Sting]1984年度作品
MTV全盛の時代に「Rock Like a Hurricane」のクリップがヘヴィオンエアーされ、全米最高6位を獲得。スコーピオンズがアメリカで最も成功したアルバム。サウンドがぐっと80年代になってますね。

1.Where Have All The Good Times Gone!
2.Hang 'Em High
3.Cathedral
4.Secrets
5.Intruder
6. (Oh)Pretty Woman
7.Dancing In The Streets
8.Little Guitars (Intro)
9.Little Guitars
10.Big Bad Bill (Is Sweet William Now) 11.The Full Bug 12.Happy Trails
ここまではHMムーブメントの息吹きが芽生え始めたアメリカ本土進出を目論むブリティシュバンドを中心に紹介してきました。それなら本土生え抜きのアメリカンHR/HMバンドの状況は?と言うと、これが当時ちょいとお寒い感じでした。'70年代後半にこの世の栄華を誇ったエアロスミスやKISSは'80年代に入ると、メンバーチェンジの影響もあってかアルバムをリリースするもパッとしない下降線をたどっていました。その中で唯一'78年のデビューから出すアルバムごとにミリオンセラーを記録し、アメリカンハードロックを代表するバンドに成長していたのがヴァンヘイレンでした。ただヴァンへイレンも'80年発表の「Women Children First」、翌'81年の「Fair Warnig」と爆発的に売れたわけではなく、ライトハンド奏法で世界中に衝撃を与えた1stと比べると今イチ感は否めません。
'81〜'82年当時、アメリカで売れていたのはジャーニーの「Escape」やフォリナーの「4」、そしてTOTOの「聖なる剣」といったキャッチーなメロディを持つ音楽。自分も“Who's Crying now”や“Waiting for a Girl like You”に針を落として(笑)何度聞き惚れたか知れたもんじゃありません。世の中は産業ロック全盛の時代にヴァンへイレンがロイ・オービソンのカバー曲“Oh Pretty Woman”を引っ提げてリリースしたのがこのアルバムでした。ポップでキャッチーでありながらサウンドは紛れもなくハードロックなこの曲が全米シングルチャート最高12位まで上昇し、アルバムもこの曲のヒットに牽引されてこれまでの彼らのキャリアで最高の3位を獲得しました。ヴァンヘイレンも巧く時代の波に乗ったと言えるかもしれません。
さてこのアルバム、全12曲中カバー曲が5曲も占める変則アルバムです。インストの3曲を除けば5対4でカバーの勝ち〜ということになっております。おそらく10曲目から間違って聴いてしまったコアなHMファンは、ワレなにぬかしとんじゃぁーッ!と叫ばずにはいられないでしょう(笑)でも私は個人的にこのアルバムがヴァンヘイレン全アルバムの中で一番好きなのです。まずオリジナル曲は軒並みレベルが高い。スリリングなファストナンバーの“Hang 'Em High”、語るように歌うデイブの声を生かしたポップで脱力系な感じがなんとも言えない“Secrets”、アコースティックなイントロから入る“Little Guitars”は隠れた名曲。ポップで明かるい曲調にエディのギターが絡み、これこれ、これなんだよ!デイブ時代のヴァンヘイレンは!と痛快さすら感じてしまいます。そして5曲を占めるカバー曲もそれぞれバラエティに富んでいて決し飽きさせまん。例の10曲目もデイブってこういう曲を歌わせたら味があっていいな、と見方を変えれば新たな発見も楽しめます。ゆえに「Diver Down」はヴァンヘイレンのアルバムを買ったら「クレイジー・フロム・ザ・ヒート(デイブのソロアルバム)」も付いてきちゃったラッキー、ぐらいな感覚で聴くとちゃうどよいかと思われます(笑)
ちなみにヴァンヘイレンは翌年に30万人もの観客を動員してカリフォルニアで開催されたHR/HMの野外フェス「USフェスティバル」に、
オジー・オズボーン、
スコーピオンズ、
ジューダス・プリーストといった豪華メンツを従えてヘッドライナーとして登場。アメリカを代表するハードロックバンドとしての地位を不動のものしました。惜しむらくは、日本ではもうデイブ在籍時のヴァンヘイレンを見ることができなっかったことでしょうか。
おすすめ度 ☆☆☆(デイブのソロも好きな人は星2個プラスで)
ピックアップ “Hang 'Em High” “Secrets”
“Intruder〜(Oh)Pretty Woman” “Intro〜Little Guitars”
◎VAN HALEN 1982 (ダイヤモンド“ふさふさ”デイブ)
David Lee Roth / Vo
Edward Van Halen / G
Michael Anthony / BassG
Alex Van Halen / Ds
◎このアルバムもおすすめ!

「VAN HALEN」 1978年度作品
邦題「炎の導火線」のごとくライトハンド奏法で世界中のギターキッズに火をつけちゃったアチチなデビュー作がこれ。キンクスのカバー曲“You Really Got Me”もサイコーですが、ギターマニアにとってはエディの超絶テク炸裂の“Eruption”は永遠のバイブルですね。

1.Don't Take Me For A Loser
2.Always Gonna Love You
3.Wishing Well
4.Gonna Break My Heart Again
5.Falling In Love With You
6.End Of The World
7.Rockin' Every Night
8.Cold Hearted
9.I Can't Wait Until Tomorrow
このアルバムはブリティッシュハードロックの最高傑作!と高らかに叫びたいくらい素晴らしい作品です。アルバム全体を通して伝わってくる雰囲気は威厳高い大英帝国そのもの。アメリカのバンドにこの威厳に満ちた空気は作れないだろう、そのくらい威風堂々な曲がこれでもか!これでもか!とくる勢いを感じるんです。
当時のゲイリーの状況を見ると、シンリジィを脱退して自らのバンドG-Forceを結成して'80年に「G-Force」をリリースしたもののバンドはあっけなく解散。その後、自らのソロアルバム制作にいそしむもレコード会社の事情でお蔵入り(83年に「Dirty Fingers」としてリリース)。その後、グレッグレイクのアルバムに参加するなどしていましたが、踏んだり蹴ったりな状況が続いていたんですね。そこでレコード会社を移籍して心機一転再スタートをはかったのがこのアルバムだったというわけです。ゲイリーのバックを固めるのは、ニール・マーレイとイアン・ペイスのホワイトスネイク組。すでにこの時、メンバーがバラバラの状態にあったホワイトスネイクから、テクニックには申し分のないリズムセクションをちゃっかりいただいちゃいました。おかげで音はタイト。「
セインツ&シナーズ」アルバムよりも二人ともこちらの方が断然いい仕事をしてると思います。
オープニングナンバーの“Don't Take Me For A Loser”からラストのブルースナンバー“I Can't Wait Until Tomorrow”まで緩急を使い分けた曲のバランスが抜群。ゲイリー一人で声で泣かせギターでも泣かせるバラードナンバー“Always Gonna Love You”、 “Falling In Love With You”も大人なロックな感じで素晴らしいのですが、やはりこのアルバムのハイライトはゲイリーの緊張感に満ちた超高速ギターソロで始まる“End Of The World”じゃないでしょうか。最初この曲をラジオで聴いた時はその凄まじさに、な!なんですかこのギターソロは!!と思うほどの衝撃でした。この曲だけボーカルは元クリーム(!)のジャック・ブルースが担当しているのも驚きでした。アメリカではブレイクには至りませんでしたが、ここ日本ではこの1曲でギターヒーローとして、ゲイリー・ムーアの人気を確立したことは間違いないでしょう。
おすすめ度 ☆☆☆☆☆
ピックアップ 全曲!!
◎GARY MOORE 1982 (白蛇さんのリズム隊いただきました)
Gary Moore / G. Vo
Neil Murray / BassG
Ian Paice / Ds
Tommy Eyre / Key
◎このアルバムもおすすめ!

「Wild Frontier」1987年度作品
表題アルバムがブリティッシュHRの最高傑作ならば、87年発表のこの作品はアイリッシュHRの最高傑作と個人的に思ってます。ゲイリー・ムーアのルーツであるアイルランドのテイストを曲にブレンドした“Over The Hills And Far Away”そして“Johnny Boy”泣けます。

1.Invaders
2.Children Of The Damned
3.The Prisoner
4.22 Acacia Avenue
5.The Number Of The Beast
6.Run To The Hills
7.Gangland
8.Total Eclipse
9.Hallowed Be Thy Name
NWOBHMを牽引してきたアイアンメイデンがついに全英1位を獲得したアルバムというよりも、ボーカリストがポール・ディアノから元サムソンのブルース・ディッキンソンに交代して、よりHMの音楽性を追求する足場を固めたアルバムという位置づけですかね。個人的にはポールの青いというか、セクシーというか(笑)あの独特の歌い回しがメイデンの個性だとも思っていたので、残念だな〜と。ブルースは巧いんだけどなんだか普通のHMになっちゃたな、というのが最初の印象なんですよ。当時“Aces High”はまだ無かったから、ポールの“Iron Maiden”や“Wrathchild”が聴けなくなっちゃう方が残念でした。今となっては当時そんなことを思ってたのは、とっくに忘れてブルース・ディッキンソンこそメイデンのボーカリストだと確信していますが(笑)
さて、ハイトーンの声が出せるブルースを獲得したことで、スティーブ・ハリスはこのアルバムでブルースにこれはできるか?これはどうだ?と試しているように感じ取れるほどバラエティに富んだ曲に取り組んでいます。“Run To The Hills”がそれが顕著な曲、低音域からサビの高音域へ移る曲調はブルースの伸びのあるハイトーンボイスを巧く生かした秀曲。ただ、このアルバムのハイライトはなんといっても“Hallowed Be Thy Name”。重く苦しい序盤から中盤、後半へと向かってテンポアップしていくドラマティックな展開を持つこの曲はスティーブ・ハリスの大作でも三本の指に入る名曲。7分を超える曲なのにちっとも長さを感じさせないほど緊張感に満ちているのです。こういった変化に富んだ曲調をやる上でブルースは非常に適役だな、とここで納得。次作以降の展開に非常に期待が高まるのであった(笑)
おすすめ度 ☆☆☆☆
ピックアップ “The Number Of The Beast”“Run To The Hills”“Hallowed Be Thy Name”
◎IRON MAIDEN 1982 (ブルース・ブルース改め・・・)
Sterve Harris / BassG
Paul Di'Anno→Bruce Dickinson / Vo
Steve Smith / G
Dave Murray / G
Clive Burr / Ds
◎このアルバムもおすすめ!

「Piece of Mind」 1983年度作品
というわけで次作です(笑)ドラマーがクライブ・バーから元トラストのニコ・マクブレインに交代。弱点補強が済み不動の布陣がここに完成。オープニングナンバーの“Where Eagles Dare”からして音が違います。タイトであります。ライブの定番“The Trooper”も入っとります。